結城 聡 (著)/毎日コミュニケーションズ
打碁集(棋譜解説)はたいていプロの技量を披露する棋譜を解説するので、難解な局面を深く検討する図がたくさん出てきて、あまり棋力の高くない小生などは最初の局面がどうだったか忘れてしまうことも多いので読むのに苦労を要する。
しかし、本書は中級者向けのようで、局面検討は浅めだが、とてもわかりやすく書かれているので一気に読める。著者が中級者にもわかりやすい棋譜を選んでくれたのかもしれない。
また、著者本人の棋譜なので、局面の感じ方やその後の構想を知ることができる点も楽しめる要素である。
この手の本が多く出版されることを望みたい。
2010年11月17日水曜日
2010年11月12日金曜日
地と模様を超えるもの―趙治勲の囲碁世界 =★★★★=
趙 治勲 (著)/河出書房新社
幼少期から持つ劣等感をバネに囲碁界の頂点に上り詰めた著者の自伝および人生哲学書。
輝かしい経歴を持つ著者にしては謙虚な人生哲学、『人間、そう威張れたものでない』が随所ににじみ出ている。
これまで著者の強さは読みの深さや局面の判断力が優れているからなのだろうと考えていたが、技量に加えて集中力と粘り強さが秀でているのだろうと感じた。
真似するのは難しいが、著者の棋譜を並べてみたくなった。
追記:著者から観た他の著名棋士の評価の部分は一般的な評価と異なり、結構面白い。
幼少期から持つ劣等感をバネに囲碁界の頂点に上り詰めた著者の自伝および人生哲学書。
輝かしい経歴を持つ著者にしては謙虚な人生哲学、『人間、そう威張れたものでない』が随所ににじみ出ている。
これまで著者の強さは読みの深さや局面の判断力が優れているからなのだろうと考えていたが、技量に加えて集中力と粘り強さが秀でているのだろうと感じた。
真似するのは難しいが、著者の棋譜を並べてみたくなった。
追記:著者から観た他の著名棋士の評価の部分は一般的な評価と異なり、結構面白い。
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