2010年11月12日金曜日

地と模様を超えるもの―趙治勲の囲碁世界 =★★★★=

趙 治勲 (著)/河出書房新社
幼少期から持つ劣等感をバネに囲碁界の頂点に上り詰めた著者の自伝および人生哲学書。
輝かしい経歴を持つ著者にしては謙虚な人生哲学、『人間、そう威張れたものでない』が随所ににじみ出ている。

これまで著者の強さは読みの深さや局面の判断力が優れているからなのだろうと考えていたが、技量に加えて集中力と粘り強さが秀でているのだろうと感じた。
真似するのは難しいが、著者の棋譜を並べてみたくなった。
追記:著者から観た他の著名棋士の評価の部分は一般的な評価と異なり、結構面白い。

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