2010年10月2日土曜日

山田規三生の超攻撃法 (NHK囲碁シリーズ) =★★★=

山田 規三生 (著)/日本放送出版協会
羽根流の”戦わずして勝つ”とは対極に思える内容。羽根流では相手に大模様をはらせないよう心がけるのに対し、本書は自分に有利な場所や相手が緩着をした場所では戦いを起こして攻めることで自分の地を広げていこうという発想で扱う場面が異なる。
自分がネット碁を始める時期にNHKのテレビ講座で放送されていた内容で、一度勉強したことがあったので懐かしさを感じつつ読んだ。この講座の影響で黒を持つと、模様をはって戦う碁を実践してきたわけである。よく読んでみると、戦うための準備が必要であることがわかり、無謀な戦いを推奨しているわけではないことが理解できる。つまり戦いに入る前に入念な読みが必要であることがわかる。
孫子の兵法にあるように、有利な場所では戦い、不利な場所では戦わないでかわす臨機応変な判断力が必要ということだろう。

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